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Yuuki TanakaさんのThe Rotating Mudを見て
Yuuki TanakaさんのThe Rotating Mud、回る粘土の作品を先日動画で見る。
パフォーマンスであり、彫刻でもある作品で、僕にとって刺激的な作品だった。
地球のろくろを回す。一人の人間が大地を受け止める。それがこの作品に受けた印象だ。
地中から採取した自身の身をはるかに超える大量の粘土を回すが、形は表面が平されるのみで、ビデオで見ると人の存在の小ささや儚さを感じさせられる。しかし実際の会場の空気を考えると、画面越しで見るものとは異なった様相だったのではないだろうか。
自分の身の丈より大きい巨塊に体全体で立ち向かっていく。体中の水分が粘土に奪われ、体力の限界に近づきながらも立ち向かい続けていく。その姿に、発する熱気に、鑑賞者は胸を熱くさせられそうだ。画面越しから様々な想像が膨らむ。
僕の身体は刺激され、その空気を吸いたい、そういう気持ちにさせられる作品だった。